大往生の準備はできていますか?

感想と覚書

ここ数年「どうしたら自分の満足のいく最期を迎えられるのか」、「どんな準備が必要か」といったように自らの最期を具体的に考えるようになりました。

まだ早いと思っている人も、突然その時が来て、あせって調べるより今から少しでも知っておき、元気なうちから準備しておくと安心です。自分の前に親の介護にも役に立ちます。

『おひとりさまの大往生』 主婦の友社編著 2020.4刊 という本はとてもわかりやすい文章とかわいいイラストで老後や死期の準備についてまとめられており、読みやすくておすすめの1冊です。内容を簡単にまとめてみました。

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元気なうちにしたいこと6つ

1.話しやすい「かかりつけ医」を探す

自宅から近く高齢になっても通いやすいところを選ぶ。

2.「地域包括支援センター」を知っておく

「地域包括支援センター」は介護の話ではとても重要なキーワードだよ。近くの包括支援センター調べてみよう。

市区町村によって設置され、高齢者のあらゆる相談に無料でのってくれる機関です。保健師、看護師、社会福祉士といった専門家が「介護保険を申請したい」といった具体的なものから「家事がつらい」といった質問まで幅広く対応してくれます。

3.不安をはき出せる相手を見つける 

話せる相手、大事ですね。自宅の近くでボランティアに参加したり、カフェに通ったりといったように活動範囲を広げてみましょう。

4.介護保険制度について知っておく

原則65歳から使えますが、がんの末期など特定疾病の人は40歳から利用できます。利用するにはまず地域包括支援センターへ相談します。

5.一生「自分の歯で食べる」口腔ケア

自分の歯で食べられなくなると食事が楽しくなくなります。そうならないためにも口腔ケアはセルフとプロのケアが必要です。歯科医院で半年から1年ごとに定期検診を受けましょう。

6.タンパク質をとって筋力をつける

肉や魚を積極的にとることが丈夫な血管と筋肉を作ります。

肉と魚を十分にとって運動もしよう!

病気になっても大丈夫でいるための5つの準備

1.病気になっても、冷静でいる心がまえ

まずは病気を知ること、わからないことは医療者(かかりつけ医)に質問する、エンディングノートを読み直す、サポート体制を調べるなど落ち着いて行動することが大事です。

2.「緊急医療情報シート」を活用する

「名前」「生年月日」「血液型」「持病」「アレルギー」「飲んでいる薬」「かかりつけ医と連絡先」「緊急連絡先」などが記載された「緊急医療情報シート」、多くの自治体で無料で配付しているので事前に準備しておくと安心です。

3.入院には身元保証人が必要

病院に入院する場合、ほとんどの病院で身元保証人が必要です。頼める親族がいない場合は友人・知人に頼むこともできます。NPO法人なども契約することで身元保証人になることができます。また民間の身元保証業者は経営破綻する例も出ているので信頼できる業者を見極める必要があります。

4.体調が悪い時の金銭管理に「任意代理契約」

自分で銀行にお金を引き出しに行ったり、支払いに行くのがつらい場合、任意代理契約を決めて委任することができます。当事者間の合意のみで成立しますが、公正証書にしておいた方が信用されやすくなります。弁護士や司法書士、行政書士など専門家に相談し依頼することもできます。

5.ひとり暮らしを支えるサービスを活用

見守りサービス、家事支援サービス、配食サービス、訪問理容サービス、布団洗いサービスなどを上手に利用しましょう。認知症の疑いがある場合は「日常生活自立支援事業」サービスが受けられます。

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